ミッドライフクライシスとは?
人生の折り返し地点を過ぎた頃に、ふと「このままでいいのかな」と不安や虚しさが押し寄せてくる―そんな心の揺れを指す言葉です。
仕事や家庭に一区切りついたとき、これまでの生き方を振り返って迷いが生まれたり、将来がぼんやりと見えなくなったりすることがあります。
「何のために生きているの?」「これから何を目指せばいい?」といった問いが心に浮かびやすいのも、この時期の特徴です。
はじめに
私は40歳。
独身期間が長く、「このままひとりの人生を送ることになるのだろうか…」と思っていたところ、今の夫と出会い、37歳で結婚しました。
結婚の時期が遅かったこともあり、子どもはいません。
幸せの絶頂

夫と出会い、恋をして付き合うことになってから私の人生はキラキラと輝きました。
辛かった仕事もいつもお花が舞っているような感覚で、楽しくて幸せでした。
「次会える日は何を作ろうかな」
「どの服を着ようかな」
会えない時間もワクワクしていました。
ですがその時すでに「きっと今が一番幸せなんだろうな」ということは自分自身でも分かっていました。
自分の時間があり、会いたい時にだけ会える
いい自分だけを見てもらえる
結婚して毎日一緒に暮らすようになれば、自分のダメな部分が見えてしまうので、会いたい気持ちやトキメキも減っていくんだろうなぁということが、このときすでに分かっていました。
その後とんとん拍子で話が進み、交際を始めて半年後に結婚することになりました。
結婚生活
2人での暮らしが始まりました。
苦手な料理を毎日作らないといけないということが私にとって最も重要なポイントでした。笑
お金のこと、家事のこと、結婚式やお互いの家族のこと。
2人で向き合わなければいけないことが最初は色々と出てきます。
喧嘩はしなかったものの、やはり育ってきた環境が違うので価値観のズレに頭を悩ませる日もありました。
この当時はSMAPの「セロリ」という曲が頭の中をエンドレスリピートしていたのを覚えています。笑

ときにはこんなことも…笑
それでも好きな人と一緒に暮らす生活は幸せそのものでした。
週末は私が大好きな温泉に二人で行ったり、ドーナツを買ってきて一日中家で一緒に桃鉄をしたり。
どうかこの幸せな日々が1日でも長く続きますように…と願う毎日でした。
子どもについて夫婦で決めた選択

私の年齢が37歳だったので、子どもを作るならとにかく早く不妊治療を始めた方がいいと周りの知り合いからアドバイスしてもらっていました。
私は保育士をしていたこともあり、子どもが大好きです。
将来は結婚して子どもがいる生活を当たり前のように思い描いていました。
ですが、歳を重ねるとともに、自分は子どものいない人生なのかもしれない…。
そう思うようになりました。
姪っ子と甥っ子がいるので、子育ては本当に体力勝負なことや、親や家族の助けが必要なことも知っていました。ですが自分の体力が衰えていること、親も高齢になってきていることもあり、どんどん自信がなくなってしまいました。
後から後悔するかもしれないと悩んだ時期もありましたが、夫とも話し合い、子どもは自然に任せようという決断に至りました。
40歳になった今

結婚して2年半が経ちました。
結婚式(フォトウェディング)や新婚旅行、夫と行くのが夢だったディズニー旅行など、ひと通りのイベントを終えました。
ちょうど私が勤めていた派遣社員としての仕事が3年の満了期間を迎え、少しゆっくりしながら次の仕事を探すことになりました。
ですが、これまで転職を何度も繰り返し、いろんな職場で働いてきた私は、社会の人間関係に疲弊し過ぎてしまっていました。
次の仕事を見つける気力が全く湧きません。
どこにも必ずいる、クセスゴな人。
汗を吹き出しながらまた1から覚える仕事。
自分でも驚くほど、本当に仕事探しの情報を見る気すら起きないままイタズラに時だけが過ぎていってしまいました。
ミッドライフクライシスのきっかけは目の下にできたシミ
去年、40歳に近づくにつれて顔のシミが目立つようになり、シミ取りレーザーへ通っていました。
小さなシミは薄くなったものの、目の下にこれまでなかった濃いシミが発生してしまいました。
始める前に恐れていた「色素沈着」というやつです。
そのシミが顔の印象をグッと老け込ませてしまい、鏡を見るたびにすごくショックで、写真を撮ってもそのシミばかり気になるようになりました。(コンシーラーでも隠れません涙)
37〜38歳の頃から急に顔が老けたなぁと思っていた矢先にこのシミができてしまい、しかも自然にできたものではなかったので余計にショックでした。
きっかけはこんな些細な出来事だったのですが
あぁ…そうか。
もう私は若くない。
これからはどんどん顔も体も劣化していくんだなぁ。
もう自分は残りの人生で下降していくだけなんだなぁと思った時に、ものすごく虚しい気持ちになりました。
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気軽に遊べる友だちが少なくなった

ライフスタイルの変化で、これまで一緒に遊んできたいろんな友だちとぱったり会わなくなってしまいました。
20代に子どもを作った友だちは、一番大変な子育ての時期は脱却しているものの、このご時世なので働き始め、週末は子どもの習い事で忙しい日々を送っています。
連絡をすればいつでも会ってくれるのですが、時間に追われている姿を見ると、なんだか申し訳ない気持ちになって誘うことを躊躇するようになりました。
行きたい場所は30代に行き尽くしてしまった

近場の行ってみたい場所は、30代にほぼ行き尽くしてしまい、「いってみたいなぁ」と思える場所を見つけることが難しくなってきました。
飛行機に乗って少し離れた場所へ行けばいくらでも行ってみたい場所はあるのですが、お金もかかるし、やはり私は誰かと一緒に行って、おしゃれをして写真撮影をたくさん楽しむことが何よりの幸せだったので、一人旅に出るという選択肢がありませんでした。
あれ?私ってこれから何を楽しみに生きるのだろう…

時間はあるものの、気軽に誘える友だちがいない。
そして大好きな旅行もこの物価高ではお金を使ってしまった罪悪感の方が残ってしまいます。
(夫と行くと旅費も2倍…)
夫との関係は良好ですが、やはり新婚当初のときめきはお互いだんだん減っていきますよね。
私も家ではおばさんを通り越して、色気ゼロのおじさん化してしまっています。笑
今のところ私も夫も健康で、衣食住があり、何不自由なく暮らしていける日々。
何を贅沢なことを言っているんだ。
当たり前の日常がどれほど尊く幸せなものなのかを忘れてはいけない。
常日頃から自分自身でもそう思うようにしているのですが、
それなのにどうして…
どうしてこんなに孤独で虚しい気持ちになってしまうのだろう
と考えてしまうように。
ドラマ「続・続・最後から2番目の恋」のセリフに共感
そんなとき、大好きなドラマの続編が始まりました。
一話の冒頭で、小泉今日子さんのセリフに、激しく共感しました。
寂しくない大人はいない。
大人は時間が有限なことも、これから大きな素晴らしいことが起きないことも知っているから。
歳を取ればとるほど社会は厳しく、生まれてきて老いていくことはなんて切ないことなんだろうとわかっているから。(続・続・最後から2番目の恋より)
まさに今自分が感じていたことをそのまま言葉にしてくれたような気持ちになりました‼︎
本当にその通りだなぁって思いました。
中井貴一さんの演技も素晴らしくて、大好きなドラマです。
寂しいなぁ
孤独だなぁ
と感じている人って、案外たくさんいるのかもしれない。
自分だけじゃない。
パートナーを探している人や自宅で赤ちゃんと二人きりで子育てを頑張っている人だってきっと同じ気持ちになっている人がいるかも。
孤独や不安はパートナーや子どもの有無は関係ないのかも。
辛い時ってついつい周りの人が幸せそうに見えて、自分自身だけのことを考えてしまいますが、そうじゃないですよね。
みんな色々あって、みんなそれぞれの状況で戦っているんですよね。
今ある幸せに目を向ける
生きてるってなんだろう
生きてるってなあに?
ここ半年間ほど、テリーとドリーのようなセリフが頭に浮かんでいたのですが、3人の子育てで絶賛大忙し中の友達が話を聞きにきてくれました。
「そんなふうに考えてしまうのは、きっと今一人で考える時間がありすぎるからだよ」とアドバイスをしてくれ、確かにそうだなぁと思いました。
自分が孤独な時にすぐに飛んできてくれる友だちがいる。
夫もいる。
自分に絶望するのではなく、今ある幸せにもっともっと目を向けて感謝しなければいけないなぁって思うようになりました。
心を休めたことによって、やっと仕事に対しての気力も少し湧いてきたので、今後は新しい仕事探しのエネルギーを活力にしていい職場に出会えるよう頑張ってみようと思います。
とはいえ入ってみないと分からないですもんね…。
最初は大変だと思いますが、長く働きたいと思える職場が見つかりますように。
次回のブログは、やらないと決めた不妊治療について、ついに一歩を踏み出してみたお話を書いてみようと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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